風色-fuushiki-

風色ふうしき
dance下津浦瑞希とart川村愛のユニット。
2005年京都造形芸術大学ランドスケープデザインコースで出会い、卒業制作を共にする。
室内外問わず、その場所や土地に流れる気を読みとり、色やかたち、動きに表出させることによりうまれる 「風景・景色」を展開するパフォーマンス行っている。


大学在学中、「アートとランドスケープ」というテーマで卒業制作を開始。「その土地に入り、そこで感じた色とかたちをすくいあげ、表現することを通して、その場所にとどまる想いを、天に、地に、還す。」をコンセプトに「風景インスタレーション」を制作。
卒業制作3作品 「あぶく ひたひた 雨のはじまり」・「sowing sewing garden」・「hyde and seek」奨励賞受賞。

活動履歴

■2005
8月 アサヒアートフェスティバル
京都天若湖アートプロジェクト参加作
「あぶく ひたひた 雨のはじまり」
10月 大阪デザイナーズウィーク
細野ビルヂング パフォーマンス「夜噺」
11月 garden @ project 大阪枚方市西川邸庭園
「sowing sewing garden」
12月京都嵐山 法輪寺「hyde and seek」

■2008
 6月親子対象ワークショップ
「絵本の世界を親子で描いて踊ろう!」
(エコロジーショップ ガイア 古本カフェ 東京)
「ダンスシード2008」参加公演      
(studio Brick-one  東京都 千駄木)

■2009
11月「Empty note」協和会の蔵(東京 千駄木)
12月「しょぼん しゃぼん」(iTohen 大阪)

■2010
8月親子フェス「にじのたね」参加 (上野水上音楽堂 東京)


あぶく ひたひた 雨のはじまり

アサヒアートフェスティバル・ 京都天若湖アートプロジェクト参加作
2005年8月27日 龍神半島
「あぶく ひたひた 雨のはじまり」
Dance 下津浦瑞希 Art 川村愛 Music大村理文 

京都日吉ダム、夏の間だけ龍のような姿が水面に現れる世木林。
大きな湖面風景、風を孕む色彩、ダンス。
ダムの底に沈んだ7つの集落を想い、7本の旗を地上に。
天と地の間を吹き抜ける風。水面を渡る風。
その色を、かたちを、現にして天と地を結ぶ。
景色を読み解き、そこに眠る想いをすくい集めて、風景を顕らかにすること。
それは祈りにも似ていた。


sowing sewing garden

garden @ project 大阪枚方市 2005年11月13日 西川邸庭園
「sowing sewing garden」
Dance 下津浦瑞希 Art川村愛 piano西川磨利子

アートパフォーマンスが出来るようデザインされた個人庭園。
裏庭のアロエと芝生をモチーフにした平面作品と赤い糸を庭にめぐらす。
縫うように、種を蒔くように、この家で育つもの。赤は血縁の、家族の色。
その中央で展開するダンスとピアノ。
観客にはシャンパンが振る舞われ、部屋の中からゆったりと眺める贅沢なスタイル。


hyde and seek

京都嵐山花灯路 2005年12月10日 法輪寺
「hyde and seek」
Dance 下津浦瑞希 Art 川村愛 Music大村理文 Light 加代智章 お経 藤本高全(法輪寺副住職)

十三歳になった子が参拝する、「十三参り」で知られる嵐山法輪寺。
「その帰り道は、渡月橋を渡るまで決して振り返ってはいけない。」
という約束事がある。 古くから繰り返されてきたお参り。
その痕跡を現すこと。
もういいかいまあだだよ 目を凝らす程みえなくて、気づかないふりをした。
落とした思い出。拭われた痕跡。さらわれた心、ひろいあつめた日々。
たとえ、何がみえても気づかない振りをして。もういいよ。
「hyde and seek」、かくれんぼのように。
(hideのiをyに変えています。間違い探しのような、少しの違和感と遊び心を。)


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