group exibithon INOB ORDER 2.5
ギャラリー・古民家・空き店舗など全10会場(高知県 いの町)

水のつぶて と 言の葉 の 輪郭 2013.7.13--21.

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水のつぶて

言の葉

輪郭


お好きな石を探して
お持ちください。
願いをこめて
仁淀川へ流してください。

あなたの願いがかないますように。



- 想い -

土佐和紙の町、いの。
深い山は豊かな森を育み、清流仁淀川が海へと流れます。
この町は私の生まれ育った町でもあります。

こどもの頃は夏になれば川へ泳ぎに行くのが楽しみでした。
川の上流は、こども心にも聖域のような、特別な場所でした。
自然の一部として生きていることを感じる大切な川辺。
仁淀川に日常的に深く関わって生きていた日々。

仁淀川には五色石という、いろんな色の石が川原に散らばっています。
その色合いは千差万別で、いろんな魂のかけらのようです。


清らかな水の流れ
いろんな石は
魂のかけらのよう
水のひとつぶ
石のつぶて

石に、
願いごとを、
言の葉を、
のせて
流れてゆけば、
海まで続いて、
どこかで、きっと、かなう。


- コンセプト -

町歩きアートイベントの中での作品の提示の方法は、やはり町に溶け込み、打ち解けながら、その場所や土地に脈略のあるテーマで表現することに意義があると考えます。
それはランドスケープからの視点でもあります。

景観を読み込み、引き出し、個々の風景を創造すること。

町の中のひとつの展示空間から、仁淀川へのアプローチ。
石を持ち川へ向かう、という道筋。
川へ至るまでの風景をひとりひとりが感じ、「願いを込める」という個人的な行為により、思い出のひとつとして心に残る体験を。

その土地の風景を取り込んだ作品を。


素材、モチーフはいの町ゆかりのものを使いました。
土佐和紙、仁淀川の石。
ことば達は、いの町内にある琴平神社の歌碑群の和歌。昔、いの町の風景に想いを寄せて歌を詠んだ歌人が何人もいたのです。

今回、古民家であり店舗だった久原さん宅をお借りして、その空間の特殊さを活かし、舞台のようになっているスペースを中心にコンテンポラリーダンサー作用南美さんによるパフォーマンスも繰り広げられました。










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